レモンの木にアブラムシがついたら実は恐ろしいことになる話

レモンの木にアブラムシがついたら実は恐ろしいことになる話 レモン
レモンの木にアブラムシがついたら実は恐ろしいことになる話

昨年は冬の間に寒さ対策を施さなかったため、葉っぱを失ってしまったレモンの木ですが、この冬はばっちり対策をとり葉が残った姿で春を迎えることが出来ました。

レモンの実を収穫するためには、レモンの木に葉がたくさんついていることは必須条件です。

4月に入り陽気の良い日が続いているので、週末には庭の鉢を移動させたり、少しずつ植え替えや仕立て直しもしています。

寒さ対策も成功し今年はどれくらいの枝が増えるかな

さて、わが家のレモンは「ジャンボレモン」と「スイートレモン」という二種類の品種をどちらも鉢植えで育てています。

庭が狭く、たくさんの樹木を地植えで育てることは難しかったからです。

寒さで葉が落ちほとんど無くなったり…花が咲いたのにめしべが無い花であったり、実がなっても大きくならなかったり…その都度悩みながらお付き合いして3年が経とうとしています。

今年こそは葉がなくならないように、寒さ対策として年末から不織布をかけていました。

マイナス3度くらいまで耐寒性があるようですが、冬の冷え込む夜はもっと気温がさがることもあります。

置き場所もなるべく風に晒されず、霜にも当たらないよう軒下に移動しました。

12月31日

風にあおられて、不織布がとばされそうになったり、鉢が転倒してしまったりと小さなトラブルがありましたが、その他は大きな被害を出すことなく春を迎えることが出来ました。

きみどり
きみどり

悲しいほど葉を落としてしまったレモンの姿は「スイート&ジャンボのレモンを鉢植えで育てる」で紹介しています。

そして、3月下旬には新芽が出てきているのもしっかり確認ができました。

3月30日

ジャンボレモンについては、昨年は1枚も葉が残っていなかったので、こんなに昨年の葉が残っているということは、たくさんの実を収穫することが出来るかもしれません。

というのも、レモンの実を1個育てるのに25枚程度の葉が必要とのことです。

葉をたくさん付けることが、収穫への第1歩ということになります。

3月30日

スイートレモンの木も、葉を落とすことなく春を迎えることができました。

こちらも新芽が、そして新芽にアゲハチョウの卵が!

今年も毎日の見守りが必要な季節となりました。

レモンの葉に大量のアブラムシがついてしまった

お休みの日に、鉢植えの配置換えを行い、多肉植物の仕立て直しをしたりとゴソゴソと動いていました。

日当たりの良い東側にレモンの鉢植えを移動させ、水やりをしながらパトロールをしていると、二本のレモンの木にそれぞれたくさんの蕾がついています。

4月17日
4月18日

今年は昨年よりたくさんのレモンの花に会えるかな~。

レモンの花は爽やかな香りと、清楚な白い花びらが美しく眺めるだけでもお庭の時間が楽しくなります。

ここにも蕾がある!なんてテンション高めにレモンの木をチェックしていると、見たくない物が見えてしまいました。

新芽にびっしり付いています…

昨年は目立ってアブラムシがついていた記憶がありませんが、今年はこんなに見事についていました。

テントウムシが食べにきてくれないかな~なんて悠長なことを考えていましたが、もはやこの虫の数は放っておけません。

しかし、収穫した後は紅茶に浮かべたりお酒に入れたりしたいレモン、農薬はなるべく使いたくありません。

農薬を使わずして、アブラムシを退治することはできるのでしょうか?

農薬を使わずにアブラムシを退治する方法

アブラムシは、春から秋にかけて(特に季候の良い春と秋)に新芽や蕾に発生します。

見た目が気持ち悪いだけではなく、植物の汁を吸うため、新芽や蕾の生育を阻害してしまいます。

また、アブラムシがウィルスを媒介して、植物がウィルスに冒される原因となります。

なぜ、昨年の新芽には発生しなかったのに今年はこんなに発生してしまったのでしょうか?

原因を調べてみると、窒素分の多い肥料を与えるとアブラムシが発生しやすくなるそうです。

これには思い当たる節が大ありでして、昨年からレモンの木のために専用の肥料を購入し、この3月にもばっちり肥料を与えました。

ハイポネックスジャパン 肥料 ハイポネックス 錠剤肥料シリーズかんきつ・果樹用 30錠

私が使用しているこの肥料は、錠剤タイプなので置き場所にも困らず、昨年から春、秋、花後に説明書どおりに与えています。

とても手軽に使用できるのでお気に入りなのですが、柑橘類に必要な肥料成分と、鉄などの微量要素を配合されているので、この成分をもとに葉でアミノ酸が多く作られアブラムシがたくさん寄ってきたのかもしれません。

しかし、肥料は丈夫な株にするにも、果実をたくさん実らせるためにも必要なので、仕方ありませんね。

いずれはレモンを皮ごと食したいので、できれば農薬などは使わず駆除をしたいものです。

自分の手でアブラムシを駆除

割り箸などを使って、物理的に取り除くのが最も簡単な方法です。

わが家のレモンの新芽5~6枚程度にアブラムシがついている状況ですので、手っ取り早い方法だと言えます。

駆除する際は、新芽を痛めてしまわないようにご注意ください。

ただ、うちのような小さな鉢植えの場合は可能な方法ですが、葉がたくさんある大きなレモンの樹の場合はこの方法はとんでもない労力を要することになります。

「気持ち悪くて無理」と言われる方も多いかと思いますが、そのような方は少し強い水圧でアブラムシを洗い落とす事ができます。

この方法は、完全に取り除くのは難しいのですが、ある程度アブラムシを減らすことが出来ます。

割り箸等を使用して駆除する場合と同様に、レモンの新芽は折れやすいので気を付けてください。

アブラムシの天敵テントウムシと共存させる

ふと、庭先で可愛いテントウムシを見かけることがありますが、いざ探すとなると容易ではありません。

でも、虫好きのお子さんがいらっしゃったら、テントウムシさんを捕獲して連れ帰ってお庭に放すのも楽しい方法ですね。

アブラムシを寄せ付けないようにする(忌避剤を使用)

木酢液などを利用して、虫が近づかないように予防します。

この方法は、予防策としては利用したいのですが、今いるアブラムシに対しては即効性がありません。

実際に、わが家に竹酢液があったので、振りかけてみました。

4月17日

翌日朝に確認してみましたが、アブラムシもその他の虫もまだ葉の上に存在しました。

結局アブラムシ駆除にいつもの薬剤を散布

アブラムシは逃げてくれないし、毎日割り箸で駆除する時間は作れないし…。

何より、アブラムシはあっという間に増えることが怖いのです。

毎日お庭のパトロールを行っているのに、前日にはアブラムシの存在に気づきませんでした。

アブラムシって、卵で冬を越して春に孵化すると自分と同じクローンの幼虫を1日5匹ずつ産むのだそうです。

この第1世代のアブラムシは、幹母と呼ばれクローンですから生まれるのはメスばかり。

そのクローンの幼虫は、10日ほどで成虫になり1日5匹の幼虫を産み続けます。

交尾をせずに、クローンを胎生で産み続けてとんでもない数になってしまうわけです。

秋に交尾出来るメスとオスとが生まれ交尾、産卵をして、冬を越すという流れのようです。

日本自然保護協会 今日からはじめる自然観察「突然増えるアブラムシの秘密」を参考

とりあえず、クローンが秋までとんでもない数まで増え続けるという話です。

結局、恐ろしくなりレモンなどの果樹に使用できるベニカベジフルスプレーを購入し、散布することにしました。

害虫に対しては速効性と持続性があるそうなので、その効果に期待しています。

植物も虫も活発に活動を始めて、お庭いじりの醍醐味!とも言えますが、できれば害虫には出会いたくないですね。

まだまだ春になったばかり、お水やりも忙しい季節となりましたが、沢山のレモンの花が咲く日を楽しみに張り切って見舞っていきたいと思います。

今年のレモンの管理についても、ご紹介していきたいと考えています。

コメント

  1. […] アブラムシがついてしまい、慌てて駆除する方法を調べました。その様子は「レモンの木にアブラムシがついたら実は恐ろしいことになる話」で書いています。 […]

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