我が家で育てている、「シュレーゲルアオガエル」のことを今日は書いてみようと思います。
生き物を育てることは、試行錯誤の連続でうまくいかない事も多く、こういった命に関わることを記事にするのか悩みました。
しかし、私が今回シュレーゲルアオガエルの飼育をするにあたって、飼育に関する情報を調べたところ、飼い方の詳細な説明には出会うことができませんでした。
結局、インターネットで検索をすることでしか情報を得ることが出来ず、知識が少ないがために悩みながら毎日を過ごしています。
そこで、カエル飼育についてどなたかの役に立てば嬉しいと思い記事にすることにしました。
シュレーゲルアオガエルの卵との出会い
まずは、「シュレーゲルアオガエル」というカエルをご存知ですか?
あたかも外来種かのような、カタカナ並びの名前ですが、日本固有種のカエルです。
日本では、本州、四国、九州に分布しています。
この名前は、ドイツの動物学者ヘルマン・シュレーゲルという人物から名付けられた名前です。
シュレーゲルって人名なの!?と驚かれる方も多いのではないでしょうか?
シーボルトが日本で収集した動物をオランダに多数持ち帰り研究したのは有名な話ですが、その後国立自然史博物館館長テミンク、館員デ・ハーンやヘルマン・シュレーゲルらと『日本動物誌 』を執筆しました。
ヘルマン・シュレーゲルが多くの動物を新種として記載した功績から、記念に名付けられたそうです。
なんだか大きな話となってしまいましたが、私とこの蛙との出会いは、私の故郷で田植えのお手伝いをしていた時のことです。
田んぼの畦道に座り休憩していると、何やら見慣れない物体があります。
それは、マシュマロのようなメラミンスポンジのような白い塊で、よく見ると中にクリーム色の球体がたくさんあります。
見たことが無い物体だったので、スマホですぐに検索し、「シュレーゲルアオガエル」というカエルの卵だと判明しました。
もうかなり昔になりますが、実はアマガエルの卵を捕獲して育てたことがあります。
アマガエルはご存知のとおり、水の中にゼラチン質の中に黒い粒々が見える卵です。
よく似たカエルで、モリアオガエルがいますが、モリアオガエルは木の上でもこもこの泡の中に包まれた中に卵があります。
長年この田んぼにはきていたのですが、実は生まれて初めてこのシュレーゲルアオガエルの卵と出会いでした。
父がよく「最近はカエルの数がとても減っている。サギが田んぼのカエルを食べまくっている。」と言うのを聞いていたので、カエルとなって上陸するまで、我が家で育てながら観察することにしました。
なぜ、上陸するまでか…
カエルの赤ちゃんの飼育は、今までの経験からすごく難しいと考えているからです。
今まで、アマガエル、カナヘビ、フトアゴヒゲトカゲの赤ちゃんの飼育をしましたが、赤ちゃんは小さな生餌が必要で、餌の調達や与え方などうまくいかない事もありました。
私の興味だけで飼育して、命を落とすような事にはなって欲しくないからです。
シュレーゲルアオガエルのオタマジャクシが出てくるまでの間の管理について
マシュマロのような白い塊の中にシュレーゲルアオガエルの卵があるのですが、この白いもこもこの物体を「卵塊(ランカイ)」と言います。
卵塊は実はオスガエルのおしっこを泡立てたもので、産卵後にオスがせっせと泡立てて作ります。
私たちが出会った卵塊は、完全に乾燥していて、この中でエラ呼吸のオタマジャクシが生まれるとはとても思えません。
しかしオタマジャクシはこの中で生まれ、雨が降った時に近くの水場に流れ落ちるのだそうです。
とりあえず、卵塊を拾った田んぼのあぜ道の環境を再現することにしました。
田舎で拾った石の上に水苔を敷き、その上に卵塊を設置。
本当に生まれてくるのかと不安になるほどカラカラの泡です。
約7日後には孵化することなので、とりあえず見守ることにしました。
自然界では生き生きと元気に過ごすシュレーゲルアオガエル
今までは、アマガエルとシュレーゲルアオガエルは同じアマガエルだと思っていました。
しかし、シュレーゲルアオガエルの存在を知ると、これはアマガエルではなくシュレーゲルアオガエルなのかと気づくようになりました。
体は鮮やかな黄緑色で、ちょっと口先がとがっているような気がします。
そしてアマガエルより少し大きいのも特徴の一つです。
シュレーゲルアオガエルは、モリアオガエルとはよく似たものもいて、見分けがつきにくいものもあるようです。
調べていると、どんどんカエルの世界に引き込まれていっています。。。
ついつい、カエルの動画やブログを見る時間が長くなっていき、時間が過ぎるのも忘れるほどになってきました。
まさか、私がカエルに夢中になる日が来るとは!
夢中になってしまった私の話は追って書きたいと思います笑
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