わが家に昔からいる、年中屋外に放置の朧月さんですが、ぐんぐん大きくなり、株も増えて頼もしい限りです。
SNSや店頭で、「これって朧月じゃないの?」と思う多肉が、別名で呼ばれていることがよくあります。
どうしても気になるので、「朧月」以外に、どのような名前で呼ばれているのか、調べてみました。
ご存じ風流なお名前「朧月」
雲や霧でぼやけて見える月のことを言います。
たしかに、グレーがかったぼんやりした色合いの葉を見ていると、とてもネーミングセンスを感じますよね。
また、昔学校で習った「おぼろ月夜」という曲も頭によぎります。

なのは~なばたけ~に い~り~ひうすれ~♪
っていうフレーズのあの曲ですね!
他には、平安時代の詩人大江千里の句にも「朧月夜」が登場します。
照りもせず曇りもはてぬ 春の夜の朧月夜に しくものもなき
かの有名な源氏物語でも、帝や光源氏に愛される「朧月夜」という女性が登場します。
身分も高く、容姿端麗な女性だったようです。
近所を散歩していると、朧月が路地に植えられているのを見かけます。
路地でもよく育つほど、日本季候に合い、昔から親しまれているところは、色合いだけでなく、「朧月」と名付けられるにふさわしい植物だと思います。
中国名は蓮の花に似ていることから「石蓮花」
「石蓮花」という花は、中国の長寿村であるチワン自治区に自生しているのだそうです。
その村では、薬草として昔から食べられているそうで、血糖値を下げる効果があり、糖尿病に効くということです。
糖尿病体質はこれで治る!?―中国薬草「石蓮花」の驚くべき効果
チワン自治区といえば、世界5台長寿集落の一つとしてWHOに認められています。
長寿村の長寿の秘訣として、日本でも石蓮花のエキスをサプリメントにし、販売されています。
食用の「グラパラリーフ」も朧月
ウチワサボテンを食用にするメキシコ原産の、「朧月」の仲間が属するグラプトペタルムという多肉植物を改良した「グラパラリーフ」が流通しています。
グラパラリーフ(学名 Graptopetalum paraguayense)とは、メキシコ原産のグラプトペタルムという多肉植物を、食用に品種改良したものである[1]。サボテンの一種[2]。以前は薬草として摂取していたものを、食用に改良し、2009年に農林水産省が新種として品種登録した。園芸植物としても知られ、「朧月」という名称がつけられている[1]。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「グラパラリーフ」は20種類以上のミネラル分を含み、ケールと同量のカルシウムとマグネシウムを摂取することができるのだそうです。
日本では、朧月を食用にするのは、あまりメジャーではないと思っていましたが、生産もされているようです。
グラパラリーフのカクテル
グリーンが美しいグラパラリーフのカクテルです。
カクテルというよりは、色味が健康食品、青汁のようです。
グラパラリーフが鮮やかなちらし寿司
えんどうまめの代わり!?
鮭とチーズとグラパラリーフのちらし寿司です。
カルシウムをたくさん含むので、「骨粗鬆症予防に」良いみたいですね。
グラパラリーフのバーニャカウダ
刻んであるのが、グラパラリーフでしょうか。
付け合わせがグラパラリーフ
見慣れない付け合わせではありますが、生で食べることができるので、調理も簡単ですね。
うちの「朧月」も食べてみたい!と好奇心がむくむくっと湧いてきました。
しかし、グラパラリーフの和名は確かに「朧月」だそうでですが、観賞用(園芸用)のものとは、残念ながら違うそうで。
お味も、庭の朧月を食べた方が「まずい」と書かれていたので、食べるなら、食用の「グラパラリーフ」と記載あるものを選ばれた方が良さそうです。
薄い青リンゴのような味だそうですよ。
食べる機会がありましたら、ぜひこちらでレポートしたいと思います。
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