初めてミルクブッシュを購入した日、お店で「これはリプサリスの仲間ですか?」と訪ねたのを覚えています。
すると店長さんが、「よく名前知ってるな~!でもこれは違う種類。」と教えてくれました。
その後、リプサリスも欲しくなりどちらも育てていると、その姿は似ているようで全然違います。
ミルクブッシュは上に向かってぐんぐん伸びる
さて、私も最初は「よく似ているな~」と思ったミルクブッシュとリプサリスですが、まずはフォルムが違います。
少々成長してからでないと分かりにくいとは思いますが、ミルクブッシュは上に向かって枝が伸びていきます。
あまりに勢いよく芽が出て、枝が混み合うと重さに耐えられず、下がってくるものもあるかもしれませんが、元気であれば上に向かって伸びています。

私の育てているミルクブッシュの記録は、「乙女なネーミングなのに格好いいやつ<ミルクブッシュ>」で書いています。
リプサリスは下に向かって垂れてくる
ハンギングにしてインテリアに取り入れる方が多いリプサリスは、枝が伸びてくると下へ下へと垂れてきます。
これくらい育つとわかりやすいのですが、挿し木にしたばかりの頃はぱっと見判断がつかないこともあります。
ミルクブッシュとリプサリスを枝や新芽で見分ける
ミルクブッシュの枝と新芽
よく観察すると、枝の先を見ればすぐ判断することができます。
ではこの画像の植物は、ミルクブッシュでしょうか?リプサリスでしょうか?

正解はミルクブッシュです。
成長期でよく新芽が出ている株では、こんな双葉のような新芽を見ることが出来ます。
しかし、この小さな新芽はすぐに落ちてしまうので、かなり期間限定の見分け方かも…。
また、枝は1本が長く伸びて枝分かれし、「ミドリサンゴ」という別名もあるとおり、珊瑚のように節はありません。

これはわが家のミルクブッシュの昨年7月の姿です。
冬の間、屋内に入れていると枝がどんどん下がってきて、バランスの悪い姿となっていましたが、屋外半日陰で管理をしていると7月頃に新芽が次々と伸びてきました。
どうも新しく出てきた新芽にだけ、この双葉のような葉を見ることができるようです。
その後、あまりにもバランスが悪いので思い切って剪定をしてみました。
そして現在の姿がこちらです。

葉焼けを起こしていたりと、すっこし心配な姿ではありますが、よ~く見ると…


昨年と同じように、7月頃にはぐんぐん新芽が伸びてくれると嬉しいです。
リプサリスの枝と新芽
さて、では次はリプサリスの枝と新芽ですね。

ある程度までは、リプサリスも上に伸びるように成長しますが、沢山枝分かれしてボリュームが出てくると、ハンギングにぴったりの垂れ下がるスタイルになってきます。
枝には節があり、節ごとに枝が曲がっているのがわかります。
そしてこちらがわが家のリプサリスです。

予定では、女の子がわさわさ~とボリュームのあるヘアになるはずでしたが、そんなに上手くはいかないようです。
よくよく見ると、細いですが棘もあるのでサボテンなんだな~と実感します。
ちなみに、ミルクブッシュはユーフォルビア属です。
もう見分けることができるようになりましたか?
毎日パトロールしていると、違いは一目瞭然なのですが、それでもやはりミルクブッシュとリプサリスは似ているところも多いですしね。
最後に、究極の見分け方をご紹介します。
正体不明の場合は枝を切って確かめる
植物系のサイトやSNSの投稿でも、「これはミルクブッシュではなくリプサリスだろうな~」と思って見ることがあります。
酷いときには、お花屋さんのタグが違う、なんてこともあるそうです。
じゃあ、この子は一体どっちなの?新芽も出てないし、枝も短くて判断できない!ということもあるかもしれません。
そんなときは、思い切って枝の一部を切ってみてください。
ミルクブッシュの場合は、切り口から白い樹液が出てきます。
ちなみに、白い樹液が出てきた場合は、素手で触らず枝の切り口を水でよく洗ってください。
このかぶれる恐れのある、ミルクのような樹液が出てくることがまさに「ミルクブッシュ」というネーミングの由来です。
何も出てこない場合は、リプサリスだということになります。
切った枝は、挿し木にして育ててやってくださいね~。
コメント